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共動ゲージ

共動ゲージ(comoving gauge)では,全ての物質の平均速度に対する静止系によ り時間一定面を定義する.これは $ {T^0}_i = 0$ , すなわち,$ v = B$ という条 件を課すことに等しい.さらに条件$ C=0$ を加えればゲージは完全に固定され る.このゲージでは時間一定面が必ず物質の4元速度と垂直になり,また空間 的なゆらぎの非等方成分が消え,等方成分のみとなっている.ここで残りの自 由度を$ A = \xi$ , $ D = \zeta$ とおけばその線素は

$\displaystyle ds^2 = a^2(\tau) \left[ -(1 + 2\xi) d\tau^2 - 2 v_{\vert i} d\tau dx^i + \gamma_{ij}(1 + 2 \zeta) dx^i dx^j \right]$ (J.5.194)

という形である.このゲージでは密度ゆらぎ$ \delta$ が式(10.4.164)で与 えられたバーディーンの変数$ \Delta$ に一致し,速度も式(10.4.165のゲー ジ不変な速度 $ v^{\rm (GI)} = V$ に一致する.他の変数はゲージ不変ポテン シャルと
    $\displaystyle \xi = {\mit\Phi}+ V' + {\cal H} V$ (J.5.195)
    $\displaystyle \zeta = {\mit\Psi}+ {\cal H} V$ (J.5.196)

の関係にある.したがって,このゲージでのアインシュタイン方程式は式 (10.4.166)-(10.4.169)のポテンシャルをこれらの変数で表し直し たものとなる.バーディーン変数によるゆらぎに最も近いゲージであると言え る.




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