次へ: キュムラントと高次相関関数
上へ: 高次相関関数
前へ: 天体分布の高次相関関数
目次
索引
高次相関関数の階層モデル
銀河分布について,高次相関関数を2点相関関数で表されるとしてモデル化さ
れる場合がある.特に,
点相関関数が
個の2点相関関数の積を組み合
わせたもので表されるようなモデルをを階層モデル (Hierarchical
model)と呼ぶ.この場合,対称性からその形はある程度決まるが,未定の定
数が含まれることになる.例えば,3点相関関数は
![$\displaystyle \zeta_{\rm g123} = Q \left[\xi_{\rm g12}\xi_{\rm g23} + \xi_{\rm g23}\xi_{\rm g31} + \xi_{\rm g31}\xi_{\rm g12} \right]$](img4432.png) |
(O.2.29) |
と表される.ここで,
は未定の定数であり,モデルパラメータとなる.ま
た,4点相関関数は
![$\displaystyle \eta_{\rm g1234} = R_a \left[\xi_{\rm g12}\xi_{\rm g23}\xi_{\rm g...
...ht] + R_b \left[\xi_{\rm g12}\xi_{\rm g13}\xi_{\rm g14} + {\rm sim.}(4) \right]$](img4433.png) |
(O.2.30) |
となる.ここで,
は直前の項を添字について対称に置換し
たものを足すことを表して略記したもので,直前の項を含めて
個の項があ
ることを示している.また,
,
はモデルパラメータである.一般の
点相関関数
について形式的に表せば,
 |
(O.2.31) |
と書ける.ここで,最初の和記号は,
点を可能な全てのtreeグラフ,すな
わち,ループを作らないように
点を結ぶ方法について和を取ることを表す.
treeグラフの辺の数は必ず
となる.また,次の和記号はそのtreeグラフ
の点のラベルを付け変えたものについて和を取ることを表す.次の積記号は,
点を結ぶ辺について対応する2点相関関数を掛け合わせることを表す.
高次の相関関数は2点相関関数とは統計的に独立なものであるから,この相関
関数の階層モデルはもちろん一般的に成り立つものではない.観測的に銀河分
布については近似的に成り立つことが知られているが,より精密なレベルでは,
このモデルからの破れがあることも明らかになっている.
Copyright©2004-2010Takahiko Matsubara, All rights reserved.
visitors,
pageviews since 2007.5.11