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高次相関関数の階層モデル

銀河分布について,高次相関関数を2点相関関数で表されるとしてモデル化さ れる場合がある.特に,$ N$ 点相関関数が$ N-1$ 個の2点相関関数の積を組み合 わせたもので表されるようなモデルをを階層モデル (Hierarchical model)と呼ぶ.この場合,対称性からその形はある程度決まるが,未定の定 数が含まれることになる.例えば,3点相関関数は

$\displaystyle \zeta_{\rm g123} = Q \left[\xi_{\rm g12}\xi_{\rm g23} + \xi_{\rm g23}\xi_{\rm g31} + \xi_{\rm g31}\xi_{\rm g12} \right]$ (O.2.29)

と表される.ここで,$ Q$ は未定の定数であり,モデルパラメータとなる.ま た,4点相関関数は

$\displaystyle \eta_{\rm g1234} = R_a \left[\xi_{\rm g12}\xi_{\rm g23}\xi_{\rm g...
...ht] + R_b \left[\xi_{\rm g12}\xi_{\rm g13}\xi_{\rm g14} + {\rm sim.}(4) \right]$ (O.2.30)

となる.ここで, $ + {\rm sim.}(n)$ は直前の項を添字について対称に置換し たものを足すことを表して略記したもので,直前の項を含めて$ n$ 個の項があ ることを示している.また,$ R_a$ , $ R_b$ はモデルパラメータである.一般の $ N$ 点相関関数 $ \xi^{(N)}_{\rm g12\cdots N}$ について形式的に表せば,

$\displaystyle \xi^{(N)}_{\rm g12\cdots N} = \sum_{\rm tree グラフ(a)} Q^{\rm (a)}_{N} \sum_{\rm ラベルづけ} \prod_{\rm 辺(AB)} \xi_{\rm gAB}$ (O.2.31)

と書ける.ここで,最初の和記号は,$ N$ 点を可能な全てのtreeグラフ,すな わち,ループを作らないように$ N$ 点を結ぶ方法について和を取ることを表す. treeグラフの辺の数は必ず$ N-1$ となる.また,次の和記号はそのtreeグラフ の点のラベルを付け変えたものについて和を取ることを表す.次の積記号は, 点を結ぶ辺について対応する2点相関関数を掛け合わせることを表す.

高次の相関関数は2点相関関数とは統計的に独立なものであるから,この相関 関数の階層モデルはもちろん一般的に成り立つものではない.観測的に銀河分 布については近似的に成り立つことが知られているが,より精密なレベルでは, このモデルからの破れがあることも明らかになっている.




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