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SUSE Linux 10.1 インストール個人的ノート

SUSE Linux 10.1 インストール、追加インストール、設定、調整の個人的ノート。 デスクトップとして使うための設定メモ集。

openSUSE.orgは、 Novell SUSE Linuxの開発コミュニティープロジェクトであり、 最新のSUSE linuxをフリーで配布している。 インストールに必要な情報は次のドキュメントにまとまっている: openSUSE Documentation

SUSE Linux 10 インストール、および初期設定
データのバックアップSUSE Linux 10 ISOイメージファイルの取得isoイメージファイルをCD, DVDメディアに焼くパーティションの設定SUSE Linux 10 のインストールシステム設定ツール YaSTsshの設定ユーザのシェルを tcsh へ変更パッケージ管理の設定 nVidiaビデオカードのドライバを使う設定日本語フォントの設定日本語入力メソッドの設定TeX関係の設定 | グラフツールのインストール | Javaランタイムのインストール | Synergyのインストール | Apache HTTPDサーバーの設定 | Thunderbirdのインストール | その他アプリケーションのインストール | カーネルアップデート時に必要な作業
ユーザ領域での設定
Emacsの設定メールリーダの設定 | SSH公開鍵の更新 | フォントのアンチエイリアス設定 | GNOMEデスクトップのデザインを変える | キーバインドをEmacs風にする | ツールバーの設定 | FireFoxの設定 | User Agent Switcherのインストール |
/usr/local 以下へのインストール
Linuxソフトウェア手動インストール個人的ノート
その他のメモ
gnome-panelがおかしくなったとき | ソースrpmのインストール | ハードディスクのデータの完全削除

SUSE Linux 10 インストール、および初期設定

以下の設定において、

# command ...
はスーパーユーザで実行することを表し、
% command ...
は通常のユーザで実行できることを表す。スーパーユーザになるのは必要最小 限にしておいた方が安全。

データのバックアップ

まずは必要なデータをバックアップしておく(日頃から行っておくべき)。 また、インストール時に.emacsが書き換えられてしまうので、別名で取っておく:

% cp .emacs .emacs.bkup

SUSE Linux 10 CD, DVD isoイメージファイルの取得

国内から取ってくると速い. SUSE ダウンロードミラーサイト からダウンロードする.インストールしたいアーキテクチャのところから、 CD1 - CD5, AddonCD, MD5SUMS をダウンロードし、 データをチェックする:

% md5sum --check MD5SUMS
DVDによりインストールしたければ、これら CD 用 ISO から DVD iso を作る ためのソフトウェア makeSUSEdvd がある。makeSUSEdvd をインストールしたら、ダウンロードしたインストール CD の iso ファイルだけを置いたディクトリを作り、そこで
# makeSUSEdvd
としてあとはインストラクションにしたがえばよい。より詳しくは http://en.opensuse.org/JA-Making_a_DVD_from_CDs を参照。

isoイメージファイルをCDあるいはDVDメディアに焼く

ダウンロードしたisoイメージをCDやDVDに焼くには、LinuxではK3bを使う とよい。ISOイメージをファイルとして書き込まないように注意する。 [ツール]→[DVD]→[ISOイメージを書き込む]などを使う。
あるいはMS WindowsでDeepBurner というフリーソフトを使ってもよい。

Linuxでの他のオプションとして、CDに焼くならxcdroastがある。また、 DVD+RWによりインストールDVDを作成するにはdvd+rw-toolsを使うこともできる。 DVD+RWのデバイス名が/dev/hdcの場合、

# dvd+rw-format /dev/hdc
# growisofs -Z /dev/hdc=SUSE-10.1-0-DVD.iso
のようにする。

パーティションの設定

Linuxのみのシステムとしてパーティションを設定する場合

Linuxのみのシステムにするならインストーラーにしたがって設定すれば十 分である.

パーティション例(100G程度のディスクの場合):

/boot      : 128MB
/          :  20GB
/usr/local :  20GB
/home      : 残り全部
/swap      : 実メモリ強(実メモリ256MB以下なら2倍程度)
/usr/local, /homeは別パーティションにしておくことで,システム更新の際 にも,データを失わずに対応できるので都合がよい.一般的にアップグレー ドインストールはクリーンインストールに比べて安定性が低くなるので,なる べく避ける.古いシステムを消してクリーンインストールした方が安定性がよ い.

パーティション例(400G程度の余裕あるディスクの場合):

/boot      : 512MB
/          :   5GB
/usr	   :  40GB
/usr/local :  40GB
/var       :  20GB
/tmp	   :   5GB
/home      : 残り全部
/swap      : 実メモリ強(実メモリ256MB以下なら2倍程度)
/backup    : セカンドディスクに割り当て
この例はかなり余裕あり。この1/4ずつでも問題ない。パッケージを選べ ばもっと少なくてもよい。このパーティションの場合,システム更新の際には /boot, /, /usr, /var, /tmpのパーティションをフォーマットしてクリーンイ ンストールする.

Windowsとのデュアルブートとしてパーティションを設定する場合

システムを構築するにあたって問題をなるべく起こさないためには、Windows のパーティションはWindowsのツールで作り,LinuxのパーティションはLinux のツールで作るほうがよい. Windowsは融通が利かないので,Windows → Linuxの順序でインストールする. ここでは単純に,ハードディスクを一旦全て消去してパーティションを設定し 直す方法を取る.ハードディスク上のデータはすべて失われるので,あらかじ めバックアップをしておき,次の手順で行う:

後でパーティションを変更したくなったらLinux側のコマンド gparted を使う. これでWindows領域のサイズも変更できる.

Windowsの再インストールをせずにデュアルブートにする場合

すでにWindowsを使っているシステムをデュアルブートにしてLinuxをインストー ルする場合,Windowsの再インストールをしたくないこともある.この場合に は,上の方法の代わりに Knoppix などの 1CD Linux でgparted, qtparted, ntfsresize などを使ってWindowsのパーティションを縮めて空き領域を作ってからLinuxを インストールする方法もある.ただし,パーティションの変更は危険を伴うの で、常に必要なデータのバックアップをしてから行うことが肝要. 例えば,NTFSでフォーマットされたWindowsのパーティション hda1 を縮める 手順は次のようになる:

SUSE Linux 10 のインストール

インストーラに従ってインストールすれば問題ない. インストールするソフトウェアは簡単に選べるので必要と思われるものを選んでチェッ クしておく。すべてインストールすると、7G以上消費される。あとで必要なものをイン ストールできるので、あまり悩まなくてもよい。

システム設定ツール YaST

システムの詳細な設定、パッケージ管理などは、 強力なツール YaST により行う:
[デスクトップ]→[YaST]
により YaST2 が立ち上がる.

sshの設定

デフォルトでは、ssh でいきなりrootとしてログインできてしまうが、 セキュリティ上好ましくない。これを無効にするため、スーパーユーザで /etc/ssh/sshd_config を開き、"#PermitRootLogin yes"という行があれば、

PermitRootLogin  no
と書き換えておく。引き続き
# /sbin/service sshd restart
で ssh を再起動しておく。

ユーザのシェルを tcsh へ変更

YaST2 を立ち上げ、 [セキュリティとユーザ]→[ユーザを作成あるいは編集する]
により、ユーザのシェルを bash から tcsh へ変更。

設定ファイル例:

~/.tcshrc
umask 022
limit coredumpsize 0

# aliases are set in .alias
if -f ~/.alias source ~/.alias
endif

set path = (. ~/bin $path)
set prompt="%m:%~ %h %% "

setenv MANPATH /usr/man:/usr/share/man
setenv EDITOR emacs 
setenv LANG ja_JP.UTF-8
setenv TEXINPUTS .:~/tex/macros:
  ...

このときエイリアスは ~/.alias に書く。

~/.alias
# aliases
alias       h       history
alias       rm      'rm -i'
alias       mv      'mv -i'
alias       cp      'cp -i'
alias       dir     'ls -al'
alias       ls      'ls -F'
   ...

パッケージ管理の設定

パッケージのダウンロード先を指定

YaST でパッケージ管理が簡単に行えるが、パッケージのダウンロード先を指定する必要 がある。YaST を立ち上げ、「ソフトウェア」-「インストールのソースを変更する」 をクリックするとパッケージの取得先が出てくる。このウィンドウで、「追加」をクリッ クして "HTTP(H)" を選ぶ。出てきたウィンドウのサーバ名、およびサーバ上のディレク トリとして次の情報を書きこむ:
mirrors.kernel.org, opensuse/distribution/SL-10.1/inst-source
「OK」をクリックするとサーバが登録される。さらに同様にして次の場所を追加:
mirrors.kernel.org, opensuse/distribution/SL-10.1/non-oss-inst-source
mirrors.kernel.org, suse/i386/update/10.1
packman.rsync.zmi.at, suse/10.1

参照:
http://en.opensuse.org/Add_Package_Repositories_to_YaST

SUSE 10.1 インストール直後のYaST2には重大な不具合があり、 パッチが公開されている。 だが、YaST2ではうまくアップデートできなかった。 そこでまずYaST2でapt をインストールし、そのあと

 
# apt-get update
# apt-get upgrade
とする。 エラーメッセージが出たら、そのメッセージ中に書かれているコマンドを入力するとよ い。ドイツのサーバーまで取りにいくので多少時間がかかる(国内のサーバを探して設 定してもよいが、一回だけのことなので)

nVidiaビデオカードのドライバを使う設定

nVidiaビデオカードは自動的に認識されていても、3Dサポートが有効でないな どせっかくの性能が生かしきれていないので、メーカーの提供する Linux 用 ドライバを入れておく。ドライバの取得は日本のページではバージョンが古いので、 英語のページから行う。

まず、 http://www.nvidia.com/content/drivers/drivers.asp から自分のカードのドライバをダウンロードする。

ドライバを取得したら、 Nvidia Installer HOWTO for SUSE LINUX users を参照してドライバをインストールする。

# /sbin/init 3
としてXを切り、rootでログインする。ドライバを置いたディレクトリに入り、
# sh ./NVIDIA-Linux-x86_64-1.0-8756-pkg2.run
(パッケージ名はシステムにより異なる)でドライバがインストールされる。 自動的にxorg.confの設定をするかどうか聞かれるので、OK を選ぶ。

カーネルをアップデートするたびにドライバのインストールを繰り返す必要がある。

(Linux上のnVidia関連の情報: NVIDIA Linux Forum

日本語フォントの設定

まず、IPA フォントがインストールされていなければ、YaST により IPAGothic, IPAMincho, IPAPGothic, IPAPMinco, IPAUIGothic をインストールする。

さらにデスクトップやブラウザのゴシック体の「かな」をもう少しセンスの良い字体 にするには、 M+フォントを使う。このフォントは「かな」のみ提供されるので、IPAゴシックフォ ントの漢字と合成して使う。 このためにまず、Fontforge がインストールされていなければ YaST で入れておく。 そして、M+フォントのダウンロードページ
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/mplus-outline-fonts/download.html
から mplus-TESTFLIGHT-011.tar.gz あるいはその最新版をダウンロードし、

% tar xvfz mplus-TESTFLIGHT-011.tar.gz
% cd mplus-TESTFLIGHT-011
% cp /usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype/ipag.ttf .
# fontforge -script m++ipa.pe
# mv M*IPAG.ttf /usr/X11R6/lib/X11/fonts/local/.
# SuSEconfig
さらに /etc/fonts/suse-generic-names.conf を編集し、 <family>HGGothicB</family> の行の上に、
		<family>M+1P+IPAG</family>
		<family>M+2P+IPAG</family>
という2行を付け加える。また、/etc/fonts/suse-post-user.conf を編集し、 <family>MS PGothic</family> の行の上にも、上と同じ2行を付け加える。

フリーのフォントの中では現在IPAフォントが最も品質が高いが、 さらに高い品質やバラエティーが必要であればフォントを購入するとよい。 1万円前後で数十から百数十種類のフォントをパッケージにしたものが売られている (例えば、 リコー キャノン ダイナコム、など)。 Windows 版の TrueType フォントは Linux 上でもそのまま使える。 MS明朝やMSゴシックも、 WinXPのC:/Windows/Fonts/にあるmsmincho.ttc, msgothic.ttc を使って上と同じようにインストールすれば使え、 MS Wordで作成されたファイルをそのままOpenOfficeで閲覧できるようになる。 ただし、ライセンスの問題がグレーなので、 使用許諾契約条件に注意して自己責任で。

フリーフォントに関する関連ページ:
http://ayapin.film.s.dendai.ac.jp/~matuda/jttf.html
http://ohkadesign.cool.ne.jp/freefont/

(注)2003年までのLinuxでは、デフォルトフォントとして「東風(こち) フォント」という品質の高いフリーフォントが使われていて、かなり見栄えの するものであった。ところが東風フォントの製作にあたってベースにしたフリー と信じられていたフォントの起源が実は、既存製品の無断複製品であったこと が判明、その結果東風フォントも完全フリーではないことが明らかになってし まった。東風フォントはまだ発展途上にあったが、完全フリーフォントを指向 していた作者はこれを受けてただちに配布を停止、開発も止めてしまった。デ フォルトフォントの見栄えはOS自体の普及にも甚大な影響があるだろう。残念 な事件であった。

参考サイト:
http://khdd.net/kanou/fonts/stolenbitmap.html
http://www.on.cs.keio.ac.jp/~yasu/jp_fonts.html

日本語入力メソッドの設定

半角/全角キーを押すとウィンドウの右下にscimのツールバーが出てくるので、 右クリックで適宜設定する。 特に,Emacsを使っている場合は開始/終了に Ctl-Space では都合が悪いので その設定は削除しておく.

サイト:
ANTHY: http://anthy.sourceforge.jp/
SCIM: http://www.scim-im.org/
UIM: http://uim.freedesktop.org/wiki/

TeX関係の設定

日本語でTeX関係を使用するための設定を行う。YaST で検索して必要なファ イルをインストールする。日本語関係としてはcjk-latex, cjk-latex-hbf-jisksp40, cjk-latex-hbf-kanji48, cjk-latex-wadalab-*, jsclasses, te_ptex などを入れておく。

ポストスクリプトファイルやPDFファイルを閲覧するためのビューアとして、 gv, evince, xpdf, acroreadなどが使える。

ポストスクリプトビューアのフォントは、/etc/ghostscript/8.15/ の cidfmap, FAPIcidfmap で設定されている。フォントを変える必要があ ればこれらのファイルを編集する。

グラフツールのインストール

データのプロットや、図の作成をするためのソフトウェアをインストールする。

2次元プロットツールとして Graceがある。YaST で xmgrace をインストール。

ドローツールとしては inkscapeがある。YaST で inkscape をインストール。

Javaランタイムのインストール

http://www.java.com/ja/download/linux_manual.jsp から自己解凍ファイルによりインストール
# sh jre-1_5_0_06-linux-i586-rpm.bin
FireFoxで使うためシンボリックリンクを作成(バージョン番号は適宜変更):
# ln -s /usr/java/jre1.5.0_06/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so /usr/lib/firefox/plugins/.
~/.tcshrc に次の行を追加する(バージョン番号は適宜変更):
# JAVA
setenv JAVA_HOME /usr/java/j2re1.5.0_06
setenv PATH /usr/java/j2re1.5.0_06/bin:$PATH

Synergyのインストール

Synergy は、Linux と Windows や Mac など、同時に起動している複数台のマシンを、 どれかひとつのマシンにつないだ一組のキーボードとマウスですべて操作でき るようにするソフトウェア。しかも、カット&ペーストやコピー&ペーストな どを、マシンやOSをまたいで行うこともできるようになる。 複数台のコンピュータを同時に使う場合には極めて便利。 ここでは Linux 側につないだキーボードとマウスから Windows 側のマシンを 操作する設定を行う.実際にはあらゆる組み合わせが可能.

Linux 側の設定

Synergy ホームページ からダウンロードページへ行き, Linux側ではsynergy-*.i386.rpm (i386の場合) あるいは synergy-*.src.rpm (x86_64の場合) をダウンロードしてインストールする:
i386の場合

# rpm -ivh synergy-1.3.1-1.i386.rpm
x86_64の場合
% rpmbuild --rebuild synergy-1.3.1-1.src.rpm
# rpm -ivh /usr/src/packages/RPMS/x86_64/synergy-1.3.1-1.x86_64.rpm
インストールしたら、スーパーユーザになって設定ファイル /etc/synergy.conf を作る.設定例が /usr/share/doc/synergy-1.3.1/synergy.conf にあるので、参考にして設定を 書く。例えば,Linux 側のホスト名が "linhost", Windows 側のホスト名が "winhost", 共通のドメイン名が "domain.name.jp" で、Windows の画面が Linux の画面の右にある場合、場合,/etc/synergy.conf は
section: screens
	linhost:
	winhost:
end
section: links
	linhost:
		right = winhost
	winhost:
		left  = linhost
end
section: aliases
	linhost:
		linhost.domain.name.jp
	winhost:
		winhost.domain.name.jp
end
などとなる.スクリーンの位置や細かな設定の仕方はホームページに説明があ るので、参照する.

ここで、Linux のファイアウォールが有効になっている場合,ポートを開 いておく必要がある.
開くポート番号は以下の Windows 側でも設定するので、 それと同じものであればなんでもよい。

次に,通常ユーザに戻り,

% synergys -f
として フォアグラウンドで Linux 側 synergy の起動を確認する.ここでエ ラーが出る場合は設定を見直す必要がある。

Windows 側の設定

次に、Windows 側のマシンで Synergy ホームページ から ダウンロードページへ行き,Linux 側と同じバージョン番号の SynergyInstaller-*.exe をダウンロードしてインストールする。 そして Synergy を起動すると設定のウィンドウが開くので, "Use another computer's shared kyeboard and mouse [client]" というところのチェックボックスをオンにして、 "Other Computer's Host Name" のところに Linux 側のホスト名(ドメイン名があれば、それも含める。 上の例では,linhost.domain.name.jp)を入力する. Linux でファイアウォールが有効化されている場合, [Options] の [Advanced] をクリックして、Linux 側で開いたポート番号と一 致させておく.[Test]をクリックし、ウィンドウが開いて最後の行に "NOTE: connected to server" と出ればひとまず成功.

テストと最終設定

ここで、Linux 側のマウスを使って、Linux の画面からマウスポインタを右の 端(あるいは上で設定した方向)へ動かすと Windows の画面へポインタが移 動してそのまま Linux 側のキーボードやマウスから Windows 側の操作ができ るようになるはず. テストが成功したら Linux 側の サーバーを終了し,
% synergys
により、バックグラウンドでサーバーを起動する.Windows 側は [Start] を クリックして起動する.必要に応じてコンピュータの起動時に自動起動の設定 をしておいてもよい。

参照:
@IT: 1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有するには
@IT: 1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有するには(サーバ編)

Apache HTTPDサーバーの設定

公開しないで,ローカルにウェブサーバを使えるようにする設定.

パーミッション設定と,www用のファイル置場:

% chmod 701 ~
% mkdir -m 705 ~/public_html
Apache HTTPD がインストールされていなければ,YaST でインストール. 設定ファイル /etc/apache2/listen.conf を編集し、Listen 80 と書かれている行を 次のように変更する。
Listen 127.0.0.1:80
このままではCGIが使えないので、 設定ファイル /etc/apache2/mod_userdir.conf を編集し、Options MultiViews ... と 書かれている行を
Options MultiViews Indexes SymLinksIfOwnerMatch IncludesNoExec ExecCGI
としておく。さらに、/etc/apache2/mod_userdir.conf を編集し、AddCharset ... latin1 の行を次のようにコメントアウトしておく:
#AddCharset ISO-8859-1  .iso8859-1  .latin1
さらに、AddHandler type-map var という行の次に
AddHandler cgi-script .cgi .pl
という行を追加する。

設定が終わったら、httpd を起動、 また、次回のboot時にデフォルトで起動するよう設定:

# /sbin/service apache2 start
# /sbin/chkconfig --level 35 apache2 on
これでローカルに ~/public_html/ 以下にあるファイルが http://localhost/~[ユーザ名]/ でアクセスできるようになり,cgiも動かせる.

403 Forbiddenになってしまう場合は、パーミッションを確認。

(注)ServerNameの設定をマシンアドレスにしてポート80を開放すれば公 開サーバとなるが、安易に公開するべきではない。以前学生が大学に置いた自 分のパソコンで勝手にwebサーバを公開し、クラックされて部局全体のネット ワークにダメージを与え、大問題になったことがある。

Thunderbirdのインストール

メールクライアントとして Thunderbird をインストール:
YaST により
MozillaThunderbird
MozillaThunderbird-translations
をインストールする。

その他アプリケーションのインストール

[あらかじめ必要な設定: システム設定ツール YaST]

その他、有用なアプリケーションを YaST で検索してインストールする。

flash, mplayer, realplayer, kaffeine-mozilla, w32codec-all, divx, divx4linux: マルチメディア関連
java-1_5_0: Java
cabextract: Windowsのcabinet形式解凍ツール

カーネルアップデート時に必要な作業

ユーザ領域での設定

以下の設定はユーザ領域以下にのみ影響する設定。

Emacsの設定

Emacs で日本語を読むためには ~/.emacs に

;===================================
; Japanese Language
;===================================
(set-language-environment "japanese")
を付け加える。

Emacs の日本語入力で Anthy-el を使うには、 ~/.emacs に

;===================================
; Anthy
;===================================
(set-input-method "japanese-anthy")
を付け加える。Emacs上でAnthy-elの起動と停止は Ctl-\ で行う。

Emacs上でAnthy-elの使い方:
q: かな漢字 ←→ カタカナ
l: かな漢字orカタカナ → 半角英数字
L: かな漢字orカタカナ → 全角英数字
C-j: 半角or全角英数字 → かな漢字

Emacs でファイル一覧を表示する dired は初期設定では ls コマンドを使うが、 出力に日本語が含まれていると文字化けしてしまう。これを避けるには、 ~/.emacs に

;===================================
; Dired
;===================================
(require 'ls-lisp)
(let (current-load-list)
  (defadvice insert-directory
    (around reset-locale activate compile)
    (let ((system-time-locale "C"))
      ad-do-it)))
を付け加える。

メールリーダの設定

メールリーダ Evolution は文字コードの面で不都合がある. そこで,Thunderbirdのインストール をしてこれを使う.Gnome ツールバーのメールアイコンで起動するプログラム を Thunderbird に変更しておく.アイコンの上で右クリックで設定できる.

メールでは日本語文字コードをJISにするのがルールである. デフォルトの Evolution は文字コードを UTF-8 ですべて扱おうとするので, 都合が悪い.相手が全員UTF-8を扱えるメールリーダを使うなら問題ないが, 現実はそうではないので.相手先で文字化けしてしまう. どうしても Evolution を使うのであれば,文字コードの設定をする. Evolution を起動して,

[編集]→[設定]→[コンポーザの設定]→[全般]

によりデフォルトの文字セットを「日本語(ISO-2022-JP)」に変更。また、

[編集]→[設定]→[メールの設定]→[全般]

も同様に変更.ただし,メールヘッダをUTF-8からJISに変える ことはできないので,サブジェクト欄に日本語を入れると相手先で文字化けす ることが多い.この特性は Evolution 作者の方針らしく,どうしようもな い.Thunderbird へ移行したほうがよい.

SSH公開鍵の更新

公開鍵が変更されてしまっているので、パスワードなしでSSH接続できるようにするためには更新しておく:

% ssh-keygen -t dsa
により生成される".ssh/id_dsa.pub"の中身を、接続しようとするhost側のファイル".ssh/authorized_keys2"の中に追加する。

さらに、host側のファイル".ssh/known_hosts"にある、対応するclientマシンの古い情報が書かれている行を削除しておく。

フォントのアンチエイリアス設定

設定によっては小さめの文字はビットマップフォント(ギザギザした文字) になり、大きめの文字のみアンチエイリアスフォント(なめらかな文字)になる。 つねにアンチエイリアスを有効にするには、~/.fonts.conf を作り

<match target="font">
  <edit name="embeddedbitmap">
    <bool>false</bool>
  </edit>
  <edit name="antialias">
    <bool>true</bool>
  </edit>
</match>
という内容を書いてセーブする。

GNOMEデスクトップのデザインを変える

http://art.gnome.org/http://gnome-look.org/から 好みのテーマや背景などをダウンロードして
[デスクトップ]→[設定]→[テーマ]
などから設定する。ドラッグ&ドロップも使える。

キーバインドをEmacs風にする

GnomeのキーバインドをEmacs風にする。Gconf-Editorがインストールされ ていない場合 YaST でインストールし、
[アプリケーション]→[システム]→[設定]→[GNOME 設定エディタ]
を起動し,desktop → gnome → interface を開いて gtk_key_theme の値を Emacs にする。

ツールバーの設定

アプリケーションのツールバーが間のびしているのでスタイルを変更:

[デスクトップ]→[コントロールセンタ]
により「メニューとツールバー」の設定を選んで、 ツールバーのスタイルを[アイコンの横にラベル]に変更する。

FireFoxの設定

FireFoxのデザインを変えるには、 https://addons.mozilla.org/ からテーマを選んでインストールする。

メニューなどが日本語化されてない場合には、
http://ftp.mozilla-japan.org/pub/mozilla-japan/firefox/development/
にアクセスして、インストールされているFireFoxのバージョンのディレクト リに行き,最新の日本語パック
firefox-*.ja.langpack-*.xpiをクリックする。 最初は、 このサイトのソフトウェアがインストールできないというメッセージバーがでるので、 そこにある[Edit Options...]によって許可した後、 もう一度上のファイルをクリックする。
FireFox を再起動すれば有効化する。

User Agent Switcherのインストール

NetscapeあるいはInternet Explorerしか許さない悲惨なサイトが存在するので、 ブラウザを詐称する拡張ツールをFireFoxにインストールする。 FireFoxを開き、 http://www.chrispederick.com/work/firefox/useragentswitcher/ からたどれるUser Agent Switcher Extensionのxpiファイルをクリックして インストールする。このサイトからインストールするのが初めての場合、 メッセージバーに表れる「設定を変更...」ボタンにより許可してから 再びクリックする。

/usr/local 以下へのインストール

そのほかのソフトウェアを手動で/usr/local以下にインストールする。 一度インストールして別パーティションで引き継いでおけばOSインストール時 には必要ない。

Linuxソフトウェア手動インストール個人的ノート

その他のメモ

gnome-panelがおかしくなったとき

パネルに追加したアプレットがなんらかの具合でおかしくなり,パネル自体が 動かなくなった. ~/.gconf/apps/panel/profiles/default/applets のこわれたアプレットの設定を消去したら直った.

ソースrpmのインストール

src.rpm の一般的なインストールのしかた:
% rpmbuild --rebuild ***.src.rpm
# rpm -ivh /usr/src/packages/RPMS/[i386 or x86_64 or noarch or ...]/***.rpm

ハードディスクのデータの完全削除

[以下は最大限に危険なコマンドなので、必要以外に試してはならない]

機密書類の入っていたパソコンを譲渡するときなど、ディスクのデータを 完全に消去したいときがある.このときファイルの消去をしただけではデータ の復旧が可能で、たとえディスクをフォーマットし直したとしても、 アナログ的にディスクの以前の状態を読み取る方法が存在する。 このため、ディスクを何度もランダムな値で上書きすることで、より完全な削 除をするshred というコマンドがある:

# shred -n 2 -v /dev/hda
ここで、"-n 2"の数字は何回上書きするかを指定し、値が大きいほど安全だが、 時間もかかる.IDEディスクでは、10Gの上書きに一回あたり1時間程度かかった. (廃棄するなら、ディスクを物理的に破壊するのが一番安全だが。)

リソース

openSUSE.org | openSUSE Documentation

@IT Linux Tips


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