ある慣性系の中を質量のある粒子が動くとき,粒子と共に動く共動座標
で計った時間をその粒子の固有時という.光速を単位にした,単位固有
時あたりの粒子の座標の変化量
を4元速
度といい,
を満たす.つまり4元速度は
粒子の世界線に沿った単位接ベクトルである.また,粒子の3次元速度ベクト
ルを
とすると,一般の慣性系から見た4元速度の成分は
物質の状態がエネルギーや運動量,圧力などが場所のなめらかな関数,すなわ
ち流体で表せるとする.このとき,時空のある一点におけるエネルギー密度を
とする.また,空間座標成分
が一定の面を単位時間,単位面積
あたりに横切るエネルギーを
とする.運動量の
成分の密度を
とする.さらに,空間的なストレステンソルを
とする.こ
のとき,
は対称2階テンソルとなることが示される.すなわち,
エネルギー流の密度は運動量密度の
倍に等しい.これをエネルギー・
運動量テンソルと呼ぶ.外力が物質に働いていないとき,エネルギー保存則,
および運動量保存則はまとめて
この流体の微小体積を考え,そこに局所的な共動座標系をとる.この座標系で
は局所的にエネルギーの流れあるいは運動量は消えるので,
とな
る.また,この局所共動座標で
は流体のエネルギー密度を表
している.このような局所共動座標において等方的な流体を完全流体と
いう.等方性はストレステンソルが
の形で与えられ
ることを要求し,
は圧力に対応する.完全流体においては熱伝導や粘性が
ない.従って,完全流体のエネルギー・運動量テンソルの局所共動座標系の成
分は対角行列
一般の粘性流体においては空間成分に非等方ストレス
が付け加
わり,式(B.1.25)は
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