太陽など普通に光っている星の成分のほとんどは水素でできています。そ して、星の中心部では核融合により水素がヘリウムに変化しています。星が年 老いてくるとヘリウムの割合が増え、やがて「赤色巨星」という大きな赤い星 になります。その後、中心付近ではヘリウムも核融合を始め、炭素や酸素など 他の原子に変化します。その後は、太陽ぐらいの重さの星の場合は外側の物質 が外へ放出されて小さな「白色わい星」という星になり、その後だんだんと暗 くなっていきます。太陽よりも数倍以上重い星の場合は最後に大爆発を起こし ます。このとき、太陽の何億倍、ときには千億倍もの明るさで光る「超新星爆 発」を起こして夜空に突然明るい星が現れたかのように見えます。そして、そ の爆発で宇宙空間に飛び散ったガスはめぐりめぐって私たちの体を作る多様な 物質になっています。こう考えると、私たちは「星の子供」といえるでしょう。