質量のあるものどうしの間には必ず引力が働きます。物体が地面に向かっ て落ちるのは、その物体と地球との間に引力が働くからです。2つの物体の間 に働く力はそれらの物体の質量が大きいほど強くなります。また、その物体の あいだの距離が離れているほど弱くなります。したがって、地球上のものはす ぐに地面に落ちてしまいますが、星などははるかに遠くにあるので、ほとんど 引き寄せられません。月は比較的近くにあるので引き寄せられていますが、落 ちてこないのは地球の回りを回っているからです。もし回っていなければずっ と昔に落ちてしまっていたでしょう。さて、なぜ物体どうしのあいだに引力が 働くのでしょうか? 「一般相対性理論」という進んだ理論によると、物体の まわりでは時間や空間にゆがみが生じ、そのゆがみが物体を引きつける力のよ うに見えるのです。くわしくこの理論を理解するには大学の理学部で専門に物 理を勉強するのと同等の勉強が必要です。