宇宙科学II(理科生):宇宙論の基礎と概要
2024年度 東京大学教養学部前期課程
火曜2限(10:25-11:55),5号館3階531教室
宇宙は全体としてどのようなものなのか、どのようにして今の姿になり、どのような成り立ちをしているのかを明らかにしようとする宇宙論について、入門的な基礎と概要を講義する。私たちは宇宙の中でどのような位置にいるのか、現在までに明らかになっている科学的知識の範囲を学ぶ。
受講にあたっての予備知識としては、高校数学と高校物理だけを前提とする。
講義はスライドを主に用いつつ、板書を併用する。
連絡事項
教科書・参考書など
教科書
- 特に指定しないが、下記にあげるライデンの参考書をかなり参考にする。
参考書
- Barbara Ryden, "Introduction to Cosmology" 2nd Edition,
Cambridge University Press (2017)
- バーバラ・ライデン著、牧野伸義訳『宇宙論入門第2版』森北出版 (2022)
【上記の本の日本語訳】
- 真貝寿明『現代物理学が描く宇宙論』共立出版 (2018)
【高校生程度の知識で十分に読める:易しめ】
- 松原隆彦『現代宇宙論 ー時空と物質の共進化』東京大学出版会 (2010)
【一般相対性理論の初歩的知識が必要:難しめ】
講義資料
- 講義で使用したスライド資料などはUTOLにより配布する。
- その他の参考資料として、上記参考書4の原型となった講義ノート(より高度な内容を含む):
宇宙論:オリジナルテキスト
講義予定
- 第1回 (4/9) (オンライン)ガイダンス、宇宙像の広がり
- 第2回 (4/16) 宇宙の誕生から終焉まで
- 第3回 (4/23) 時間と空間の物理学
- 第4回 (4/30) 宇宙の膨張
- 第5回 (5/14) 宇宙の曲率
- 第6回 (5/21) 宇宙の力学
- 第7回 (5/28) 宇宙のモデル
- 6/4 (休講)
- 第8回 (6/11) ダークマター
- 第9回 (6/18) 宇宙マイクロ波背景放射
- 第10回 (6/25) 元素合成と初期宇宙
- 第11回 (7/2) 極初期宇宙
- 第12回 (7/9) 宇宙の構造形成
- 第13回 (7/16) (補講日)宇宙は奇妙な存在
- 定期試験 (未定) 7/23または7/30の予定
成績評価方法
Takahiko Matsubara
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