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Ubuntu 5.10 "The Breezy Badger"
インストール個人的ノート


※ Ubuntu 5.10 "The Breezy Badger" は旧バージョンです。 本ページの情報は古い可能性があります。
新しいバージョンのインストール: Ubuntuインストール個人的ノートのページへ

Ubuntu 5.10 "The Breezy Badger" インストール、追加インストール、設定、調整の個人的ノート

UbuntuとはDebianベースの Linux ディストリビューションである。豊富なパッケージによりソフト ウェアのインストールやアップデートがとても簡単。なかなか新しい安定版が 出ないDebianよりずっと速い、半年ごとの新バージョンリリース。最近注目の Linuxディストリビューションである。 5.10 "The Breezy Badger" は2005年10月13日リリース。

ここでは、Ubuntu-jaという、 日本語デスクトップ環境にカスタマイズしたバージョンをインストールする。 面倒な日本語環境の設定がはじめからほとんど済んでいるので、 設定はかなり楽である。

Ubuntuの特徴として、rootユーザが存在しない。rootに関連する作業はす べて sudo を用いて行う。

Ubuntu インストール、追加インストールと設定
データのバックアップインストールCD isoイメージファイルの取得ISOイメージファイルをCDあるいはDVDメディアに焼くUbuntuのインストールパッケージ管理の設定EmacsのインストールEmacs用のAnthy, Primeのインストールユーザのシェルを tcsh へ変更C, Fortranコンパイラのインストール有用なシンボリックリンクの設定IPアドレスの設定SSHのインストールTeX関係のインストールdvipdfmxのインストールPDF ビューワのインストールauctexのインストールグラフツールのインストール | maximaのインストールNTFSにアクセスしてWindowsのファイルを参照できるようにするApache HTTPサーバーの設定Gnubiffのインストールと設定xdiskusageのインストールnVidia3D デスクトップ切り替えデスクトップアクセサリThunderbirdのインストール | PGPLOTのインストールxsitecopyのインストールSL のインストール
ユーザ領域での設定
メールリーダの設定 | パスワードなしでSSHログインするGNOMEデスクトップのデザインを変えるキーバインドをEmacs風にする | ツールバーの設定FireFoxの日本語化などUser Agent Switcherのインストール
/usr/local 以下へのインストール
dvipdfmによるPDFファイル作成時、日本語のしおりを文字化けしないようにする日本語化latex2htmlのインストールFeynmfのインストールIntel Fortranなどのインストール
その他のメモ
gnome-panelがおかしくなったとき

Ubuntu インストール、および初期設定

データのバックアップ

まずは必要なデータをバックアップしておく(日頃から行っておくべき)。

インストールCD isoイメージファイルの取得

ホームページからダウンロードする。インストールCDは一枚だけで、インストー ルは自動的にネットワークを介して行われる。ここでは日本語環境にカスタマ イズしたバージョンをダウンロードする。

http://www.ubuntu-jp.org/

ISOイメージファイルをCDあるいはDVDメディアに焼く

ダウンロードしたisoイメージをCDに焼くには、 LinuxではK3bを使うとよい。 イメージをファイルとして焼いてしまわないように注意しよう。 K3bの場合、[ツール]→[CD]→[CDイメージを書き込む]
あるいはMS WindowsでDeepBurner というフリーソフトを使ってもよい。

Linuxでの他のオプションとして、CDに焼くならxcdroastがある。

Ubuntuのインストール

マシンをインターネットに接続して、焼いたCDを入れて起動する。 インストーラの言語は必ず日本語を選ぶ。

パーティション例(1):

/boot      : 128MB
/          :  20GB
/usr/local :  20GB
/home      : 残り全部
/swap      : 実メモリ強(実メモリ256MB以下なら2倍程度)

パーティション例(2):

/boot      : 512MB
/          :   5GB
/usr	   :  40GB
/usr/local :  40GB
/var       :  20GB
/tmp	   :   5GB
/home      : 残り全部
/swap      : 実メモリ強(実メモリ256MB以下なら2倍程度)
/backup    : セカンドディスクに割り当て
(2番目の例はかなり余裕あり。この1/4ずつでも問題ない。パッケージを選べ ばもっと少なくてもよい。) /usr/local, /home, /backupはフォーマットせずそのまま残してインストール したソフトウェアやユーザのデータなどを引き継ぐ。

/boot, /, /usr, /var, /tmpのパーティションをフォーマットしてクリー ンインストールする。一般にアップグレードインストールはクリーンインストー ルに比べて安定性が低くなる。

パッケージ管理の設定

パッケージ管理、アップデートソフトウェアAPTを設定する。
まず、パッケージの取得先を速度の速い理研のミラーに変更する:
% sudo gedit /etc/apt/sources.list
により、gedit で設定ファイル /etc/apt/sources.list を編集し、 コメントアウトされていない行の文字列 http://jp.archive.ubuntu.com と http://security.ubuntu.com を すべて http://ftp.riken.go.jp/Linux に置き換える。その後、
% sudo apt-get update
% sudo apt-get upgrade
とする。

Emacsのインストール

Emacsが含まれていないので、インストール。

% sudo apt-get install emacs21 emacs21-el emacs-goodies-el aspell-el

~/.emacs に次の内容を付け加える。

;===================================
; Language
;===================================
(set-language-environment "Japanese")

;===================================
; Wheel mouse
;===================================
;(global-set-key [mouse-4] 'scroll-down)
;(global-set-key [mouse-5] 'scroll-up)
(progn
  (defun scroll-up-half ()
    "Scroll up half a page."
    (interactive)
    (scroll-up (/ (window-height) 2))
  )
  (defun scroll-down-half ()
    "Scroll down half a page."
    (interactive)
  (scroll-down (/ (window-height) 2))
  )
  (global-set-key [(mouse-5)] 'scroll-up-half)
  (global-set-key [(mouse-4)] 'scroll-down-half)
)
これで、言語環境がはじめから日本語となり、 またマウスのホイールでスクロールできるようになる。 この設定では一度のスクロールで半ページ進む。 一度に1ページスクロールさせるためにははじめの2行のコメントをはずし、 下の部分をすべてコメントアウトする。

Emacs用のAnthy, Primeのインストール

Emacsのデフォルト日本語入力メソッドは使いにくいので、 Emacs用のAnthyとPrimeをインストールする。Anthyは通常のタイプ、 Primeは入力予測タイプである。

% sudo apt-get install anthy-el prime-el

~/.emacs に次の内容を付け加える。

;===================================
; Anthy or Prime
;===================================
(set-input-method "japanese-anthy")
;(set-input-method "japanese-prime")
AnthyかPrimeの好きな方をコメントアウトしておく。

ユーザのシェルを tcsh へ変更

シェルtcshをインストールする:

% sudo apt-get install tcsh-kanji

[システム]→[システム管理]→[ユーザとグループ]
によってユーザのシェルを bash から tcsh へ変更。

設定ファイル例:

~/.tcshrc
umask 022
limit coredumpsize 0

# aliases are set in .alias
if -f ~/.alias source ~/.alias
endif

set path = (. ~/bin $path)
set manpath = ("man -w")

set prompt="%m:%~ %h %% "

setenv EDITOR emacs 
setenv LANG ja_JP.UTF-8
setenv TEXINPUTS .:~/tex/macros:
  ...

このときエイリアスは ~/.alias に書く。

~/.alias
# aliases
alias       h       history
alias       rm      'rm -i'
alias       mv      'mv -i'
alias       cp      'cp -i'
alias       dir     'ls -al'
alias       ls      'ls -F'
   ...

C, Fortranコンパイラのインストール

% sudo apt-get install libc6-dev gcc g++ g77 gfortran

有用なシンボリックリンクの設定

ソフトウェアを手でインストールする際、 なるべくデフォルトのまま行いたいときに都合がよいシンボリックリンク:

% sudo ln -s /usr/local /opt
% sudo ln -s /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl

IPアドレスの設定

インストール直後はDHCPでネットワークに接続されているが、 固定IPを設定するには
[システム]→[システム管理]→[ネットワークの管理] の[接続]タブにより設定する。

SSHのインストール

外からssh接続するため、SSHをインストール。

% sudo apt-get install ssh

TeX関係のインストール

% sudo apt-get install ptex-base ptex-bin ptex-jisfonts okumura-clsfiles 
% sudo apt-get install xdvik-ja dvipsk-ja
% sudo apt-get install dvi2ps gv
% sudo jisftconfig add
さらに、IPAフォントを使うようにする。
% sudo rm /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf
% sudo rm /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic.ttf
% sudo rm /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho-subst.ttf
% sudo rm /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic-subst.ttf
% sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipamp-mona.ttf /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf
% sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipagp-mona.ttf /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic.ttf
% sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipamp-mona.ttf /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho-subst.ttf
% sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipagp-mona.ttf /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic-subst.ttf
自分で他にフォントをインストールして使う場合も同様にすればよい。

dvipdfmxのインストール

TeXから作成されるdviファイルをPDFファイルへ変換するソフトウェア。

まず本体とAdobeのCMapファイルをインストール:

% sudo apt-get install dvipdfmx 
% sudo apt-get install gs-cjk-resource
% sudo apt-get install cmap-adobe-cns1 cmap-adobe-gb1
% sudo apt-get install cmap-adobe-japan1 cmap-adobe-japan2
次に、ファイル /etc/texmf/texmf.d/50dvipdfmx.cnf を開いて、末尾に
CMAPINPUTS = .;/usr/share/fonts/cmap/adobe-gb1//;/usr/share/fonts/cmap/adobe-japan1//;/usr/share/fonts/cmap/adobe-japan2//;/usr/share/fonts/cmap/gs-cjk-resource//
という行を付け加える。さらに、ファイル /etc/texmf/dvipdfm/dvipdfmx.cfg を開いて、 末尾に
f jis-cjk.map
という行を付け加える。最後に、
% sudo update-texmf
とする。 (参考:/usr/share/doc/dvipdfmx/README.Debian)

LaTeXソースのプリアンブルには

\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvips,dvipdfm]{graphicx,color}
\usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,bookmarkstype=toc,colorlinks,linkcolor=blue]{hyperref}
などと書いておく。

PDF ビューワのインストール

日本語版 AdobeReader および、xpdf をインストール

% sudo apt-get install adobereader-jpn
% sudo apt-get install xpdf xpdf-japanese

auctexのインストール

Emacsの中だけでTeX文書の作成、コンパイル、プレビューができるようになる。

% sudo apt-get install auctex

~/.emacs の最後に

;===================================
; AUCTeX
;===================================
(require 'tex-site)
(setq TeX-default-mode 'japanese-latex-mode)
(setq japanese-TeX-command-default "pTeX")
(setq japanese-LaTeX-command-default "pLaTeX")
(setq japanese-LaTeX-default-style "jsarticle")
(setq TeX-file-extensions '("tex" "sty" "cls" "ltx" "texi" "texinfo" "dtx"))
(setq kinsoku-limit 10)
(setq LaTeX-indent-level 4)
(setq TeX-view-style '(("." "xdvi -geometry 820x1050 -s 7 %d")))
を付け加える。

なぜか最後の設定が読み込まれないらしくプレビュー時にxdviのオプショ ンが有効にならない(バグ?)。
そこで

#!/bin/csh -f
/usr/bin/xdvi -geometry 820x1050 -s 7 $argv[1]
という中身のファイルを/usr/local/bin/xdviとしてセーブし、
% sudo chmod a+x /usr/local/bin/xdvi
とすればよい。

グラフツールのインストール

データのプロットや、図の作成をするためのソフトウェアをインストールする。

2次元プロットツールとして Grace、および2,3次元プロットツールとして PLplot をインストール:

# sudo apt-get install grace plplot-bin
Graceは"xmgrace"で起動。PLplotは C や Fortran などから呼び出して使う。

ドローソフトとしてはinkscapeをインストール:

% sudo apt-get install inkscape

maximaのインストール

数式処理ソフトMaximaをインストールする。

% sudo apt-get install texmacs maxima maxima-doc maxima-emacs maxima-share xmaxima

TeXmacsは本来TeXのグラフィカルな編集ソフトだが、maximaのグラフィカルフ ロントエンドとしても使える.texmacsを起動し, 真ん中のツールバーの一番右にあるディスプレイのアイコンをクリックして maximaを選べばTeXで綺麗に整形された出力が得られる.

NTFSにアクセスしてWindowsのファイルを参照できるようにする

まず、マウントポイントをつくる

% sudo mkdir /winxp

また、/etc/fstab に次の行を記述する。

/dev/hda5 /winxp ntfs umask=0222 0 0
     ^^^^
ここで、^^^の部分はWindowsのパーティションを入れる。パーティションの番 号は、sudo fdisk で確認。 これで毎回起動時にマウントされるが、
% sudo mount -a
とすれば再起動せずにすぐにマウントできる。

Apache HTTPサーバーの設定

以下、公開しないで,ローカルにウェブサーバを使えるようにする設定。

まずapache httpサーバをインストール:

% sudo apt-get install apache2
http://localhost/apache2-default/ により、インストールを確認。

パーミッション設定と,www用のファイル置場:

% chmod 701 ~
% mkdir -m 705 ~/public_html
まずは外部からのアクセスを禁止するため、 設定ファイル /etc/apache2/ports.conf を次のように書き換える:
Listen 127.0.0.1:80
次に、設定ファイル /etc/apache2/apache2.conf を編集する。 変更する行は次のとおり (サーチして対応する行を探して編集):
UserDir public_html
<Directory /home/*/public_html>
    AllowOverride All
    Options All
</Directory>
AddHandler cgi-script .cgi
また、設定ファイル /etc/apache2/conf.d/charsetの内容を次のようにコメン トアウトしておく:
#AddDefaultCharset UTF-8

apache2 を再起動:

% sudo /etc/init.d/apache2 restart
これでローカルに ~/public_html/ 以下にあるファイルが http://localhost/~[ユーザ名]/ でアクセスできるようになり,cgiも動かせる.

403 Forbiddenになってしまう場合は、パーミッションを確認。

(注)ports.confをそのままにしておくと公開サーバとなるが、安易に公 開するべきではない。以前学生が大学に置いた自分のパソコンで勝手にwebサー バを公開し、クラックされて部局全体のネットワークにダメージを与え、大問 題になったことがある。

Gnubiffのインストールと設定

ペンギンがメール通知をしてくれる。昔のxbiffが洗練されたような感じ。

% sudo apt-get install gnubiff
"gnubiff"で自分のメールサーバに応じて設定。

パネルに追加することができる。あるいはGTKアプリとして使うなら
[システム]→[設定]→[セッション]
の[自動起動するプログラム]タブを選んで

gnubiff -n
というコマンドを追加する。

xdiskusageのインストール

ディレクトリやファイルのディスク使用量をグラフィカルに表示させるプ ログラム。ディスクを整理したいときに便利。du > xdu を洗練したようなもの。

% sudo apt-get install xdiskusage

nVidia

nVidiaビデオカードを使っている場合、OpenGLを使えるドライバを設定し ておく。

% sudo apt-get install nvidia-glx
としてから /etc/X11/xorg.conf を編集し、"nv" を "nvidia"と書き換える。 次に、
% sudo nvidia-glx-config enable
としてからシステムを再起動すると有効になる。

3D デスクトップ切り替え

3次元的なグラフィックでバーチャルデスクトップを切り替えるプログラム. nVidia等OpenGLドライバのついた3D機能をサポートしたビデオカード(グラフィッ クカード)が必要.

% sudo apt-get install 3ddesktop
使い方は,3ddesk --help で確認.

デスクトップアクセサリ

% sudo apt-get install gdesklets  gdesklets-data

使い方:まず、

% gdesklets start
でプログラムを常駐させる。
次回からはログインするときにgdeskletsを自動的にスタートさせるため、
[システム]→[設定]→[セッション]
を選んで、[自動起動するプログラム]タブを開き、 "gdesklets start"コマンドを追加しておく。

ツールバーにアイコンが表れるので、左クリックで設定、管理する。

Displays & Sensorsは
http://gdesklets.gnomedesktop.org/
で探す。
[アプリケーション]→[アクセサリ]→[gDesklets]
を起動する。 ホームページからのドラッグ & ドロップで簡単にインストールできる。

Thunderbirdのインストール

メールクライアントとして Thunderbird を使うためにインストール:

% sudo apt-get install mozilla-thunderbird mozilla-thunderbird-locale-ja

PGPLOTのインストール

すぐれたプロッティングツールであり、 FortranやCなどから呼び出して使うサブルーチン群。 作者 Tim Pearson は天文業界の人である。サイトは http://www.astro.caltech.edu/~tjp/pgplot/

% sudo apt-get install pgplot5
% sudo apt-get install libpng2-dev zlib1g-dev libc6-dev xlibs-dev

~/.tcshrcに、

# PGPLOT
setenv PGPLOT_DEV /xwin
setenv PGPLOT_FOREGROUND black
setenv PGPLOT_BACKGROUND white
という行を追加する。

サブルーチンマニュアルなどドキュメントは /usr/share/doc/pgplot5/ 以下にある。
HTMLのマニュアルは file:///usr/share/doc/pgplot5/pgplot.html

PGPLOTのサブルーチンを使ったFortranプログラムの場合、 コンパイルは次のようにオプションをつけて行う:
[i386の場合]

% g77 -fno-backslash foo.f -o foo.exe -lpgplot -L/usr/X11R6/lib -lX11 -lpng -lz -lm

PGPLOTを使ったプログラミングの例は /usr/share/doc/pgplot5/examples/ にある。

xsitecopyのインストール

rsyncが使えないサイトに、FTPでミラーリングするためのもの。 FTPしかできない(ログインの禁じられている)Webサーバへのアップに使う。

% sudo apt-get install xsitecopy

SL のインストール

ls を打ち間違えたときに心を落ち着けるためのプログラム。 ( http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/~toyoda/)

% sudo apt-get install sl

ユーザ領域での設定

以下の設定はユーザ領域以下にのみ影響する設定。

メールリーダの設定

デフォルトのメールリーダ Evolution は文字コードの面で不都合がある. そこで,Thunderbirdのインストール をしてこれを使う.Gnome ツールバーのメールアイコンで起動するプログラム を Thunderbird に変更しておく.アイコンの上で右クリックで設定できる.

メールでは日本語文字コードをJISにするのがルールである. デフォルトの Evolution は文字コードを UTF-8 ですべて扱おうとするので, 都合が悪い.相手が全員UTF-8を扱えるメールリーダを使うなら問題ないが, 現実はそうではないので.相手先で文字化けしてしまう. どうしても Evolution を使うのであれば,文字コードの設定をする. Evolution を起動して,

[編集]→[設定]→[コンポーザの設定]→[全般]

によりデフォルトの文字セットを「日本語(ISO-2022-JP)」に変更。また、

[編集]→[設定]→[メールの設定]→[全般]

も同様に変更.ただし,メールヘッダをUTF-8からJISに変える ことはできないので,サブジェクト欄に日本語を入れると相手先で文字化けす ることが多い.この特性は Evolution 作者の方針らしく,どうしようもな い.Thunderbird へ移行したほうがよい.

パスワードなしでSSHログインする

パスワードなしでSSH接続できるようにするためには公開鍵を設定しておく:

% ssh-keygen -t dsa
により生成される".ssh/id_dsa.pub"の中身を、 接続しようとするhost側のファイル".ssh/authorized_keys2"の中に追加する。

さらに、host側のファイル".ssh/known_hosts"にある、 対応するclientマシンの古い情報が書かれている行を削除しておく。

GNOMEデスクトップのデザインを変える

http://art.gnome.org/http://gnome-look.org/から 好みのテーマや背景などをダウンロードして
[アプリケーションメニュー]→[個人設定]
などから設定する。ドラッグ&ドロップも使える。

キーバインドをEmacs風にする

GnomeのキーバインドをEmacs風にする。
[アプリケーション]→[システムツール]→[設定エディタ]
を起動し,desktop → gnome → interface を開いて gtk_key_theme の値を Emacs にする。

ツールバーの設定

アプリケーションのツールバーが間のびしているのでスタイルを変更:

[システム]→[設定]→[メニューとツールバー]
を選んで、ツールバーのスタイルを[アイコンの横にラベル]に変更する。

FireFoxの日本語化など

メニューなどを日本語化する。
http://ftp.mozilla-japan.org/pub/mozilla-japan/firefox/releases/
のサイトにある日本語パック
ja-JPM.xpi
をクリックする。 最初は、 このサイトのソフトウェアがインストールできないというメッセージバーがでるので、 そこにある[Edit Options...]によって許可した後、 もう一度上のファイルをクリックする。
次に、ロケーションバーに about:config と入力し、フィルタに locale と入力。
general.useragent.locale を右クリックして、設定を ja-JP とした後 FireFox を再起動。

FireFoxのデザインを変えるには、 https://update.mozilla.org/ からテーマを選んで同じようにインストールする。

User Agent Switcherのインストール

NetscapeあるいはInternet Explorerしか許さない悲惨なサイトが存在するので、 ブラウザを詐称する拡張ツールをFireFoxにインストールする。 FireFoxを開き、 http://www.chrispederick.com/work/firefox/useragentswitcher/ からたどれるUser Agent Switcher Extensionのxpiファイルをクリックして インストールする。このサイトからインストールするのが初めての場合、 メッセージバーに表れる「設定を変更...」ボタンにより許可してから 再びクリックする。

/usr/local 以下へのインストール

以下のソフトウェアは手動でインストールする。手動でインストール したものは /usr/local以下に置き、別パーティションにしておけば、新たに OSをインストールする時に面倒な作業なしにそのまま引き継ぐことができるので便利。

以下、/opt は /usr/local へのシンボリックリンクである。また、便利の ため、ソースを展開するための/usr/local/src以下は一般ユーザの書き込み権 限を与えておく。

% sudo chmod a+w /usr/local/src

以下の作業は /usr/local/src で始めることを想定している。

dvipdfmによるPDFファイル作成時、日本語のしおりを文字化けしないようにする

http://members.jcom.home.ne.jp/sh74/dvipdfm/からout2uni.cをとってきて、

% cc -o out2uni out2uni.c
% sudo cp out2uni /usr/local/bin

使い方

% platex sample.tex
% platex sample.tex
% out2uni -e sample.out
% platex sample.tex
% dvipdfmx sample

日本語化latex2htmlのインストール

LaTeXファイルをHTMLファイルに変換するプログラムおよびその日本語化パッチ。

% wget http://ftp.riken.go.jp/pub/tex-archive/support/latex2html/latex2html-2002-2-1.tar.gz
% wget http://takeno.iee.niit.ac.jp/~shige/TeX/latex2html/data/l2h-2002-2-1+jp2.0.patch.gz
% gunzip -c latex2html-2002-2-1.tar.gz | tar xf -
% gunzip l2h-2002-2-1+jp2.0.patch.gz
% cd latex2html-2002-2-1
% patch -p1 < ../l2h-2002-2-1+jp2.0.patch
"style/japanese.perl"を開いて、 sub japanese_titlesの中の$info_title=...の次の行のところに
    $next_name = "次へ";
    $up_name = "上へ";
    $prev_name = "前へ";
を付け加える。 必要ならば prefs.pm を修正した後、
% ./configure --with-dvips=/usr/bin/dvips --prefix=/usr/local
% make
% sudo make install
% chmod +x mkwrapper
% sudo ./mkwrapper /usr/local

参考:
LaTeX2HTML: http://www.latex2html.org/
LaTeX2HTML日本語化: http://takeno.iee.niit.ac.jp/~shige/TeX/latex2html/ltx2html.html

Feynmfのインストール

LaTeX で MetaFont を使ってファインマングラフを書くためのもの。

% sudo mkdir -p /usr/local/share/texmf/tex/latex/feynmf
% cd /usr/local/share/texmf/tex/latex/feynmf
% sudo wget http://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex/contrib/feynmf/feynmf.ins 
% sudo wget http://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex/contrib/feynmf/feynmf.dtx
% sudo ptex feynmf.ins
% sudo mkdir -p /usr/local/share/texmf/fonts/source/feynmf
% cd /usr/local/share/texmf/fonts/source/feynmf
% sudo cp /usr/local/share/texmf/tex/latex/feynmf/feynmf.mf .
% sudo mktexlsr

マニュアル: http://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex/contrib/feynmf/manual.ps.gz
サンプル: http://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex/contrib/feynmf/template.tex

サンプルの使用例

% latex template
% mf '\mode:=localfont; input fmftempl'
% latex template
ここで、"fmftempl"の部分はサンプル中で定義したグラフ名であり、 ファイル中にあるすべてのグラフ名について mf を実行する。

参考: http://www6.plala.or.jp/tujihiro/feynmf/

Intel Fortranなどのインストール

Intel プロセッサに最適化された強力なコンパイラ Intel Compiler (Fortran, C++) および Math Kernel Library など Linux 用ソフトウェアが非商用用途においてフリーで使用できる: http://www.intel.com/software/products/noncom/
インストラクションに従うことにより、 ダウンロードサイトとライセンスファイルが E-mail で送られてくるので、 セーブしておく。

まず,g++, libc6-devを(インストールされていなければ)インストールしておく:

% sudo apt-get install g++ libc6-dev

Intel Fortran のインストール:

% tar xvfz l_fc_p_9.0.021.tar.gz
% sh ./l_fc_p_9.0.021/install.sh
途中でライセンスファイルを置いてあるパスを聞かれる。 ユーザ権限に戻り、~/.tcshrcに
# Intel Fortran
setenv PATH /opt/intel/fc/9.0/bin:$PATH
setenv MANPATH /opt/intel/fc/9.0/man:[$MANPATH]
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/intel/fc/9.0/lib[:$LD_LIBRARY_PATH]
setenv INTEL_LICENSE_FILE /opt/intel/fc/9.0/licenses[:$INTEL_LICENSE_FILE]
と書いておく。ただし、3-5行目の[...]は、 それより上の行で同じ変数が定義されているときのみ、 [...]の中身だけを付け加える。EM64Tの場合は/fc/のかわりに/fce/となる。

マニュアル、ドキュメント類が /opt/intel/fc/9.0/doc にインストールされている。

Math Kernel Library のインストール:

% tar xvfz l_mkl_p_8.0.1.006.tgz
% sudo ./l_mkl_p_8.0.1.006/install.sh
~/.tcshrcに
# Math Kernel Library
setenv INCLUDE /opt/intel/mkl/8.0.1/include[:$INCLUDE]
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/intel/mkl/8.0.1/lib/32[:$LD_LIBRARY_PATH]
を付け加える。[...]の意味は上と同じ。EM64Tの場合は/lib/32のかわりに /lib/em64tとなる。

Intel Fortran Compiler マニュアル: http://www.intel.com/software/products/compilers/flin/docs/manuals.htm
Intel C++ Compiler マニュアル: http://www.intel.com/software/products/compilers/clin/docs/manuals.htm
Math Kernel Library マニュアル: http://www.intel.com/software/products/mkl/docs/manuals.htm

MKLを用いたプログラミング例が /opt/intel/mkl/8.0.1/examples/ にある。

日本語環境ではg++が見つからないというエラーが出る場合がある。 このとき、コンパイルする前にLC_ALL環境変数をCに設定する必要がある:

% setenv LC_ALL C

マルチプロセッサにおける Fortran 最適化オプションおよび MKL へのリンクの例:

% ifort -ftz -ip -O3 -parallel -tpp7 -I/opt/intel/mkl/8.0.1/include/ -L/opt/intel/mkl/8.0.1/lib/32/ -lmkl -lguide -lpthread -lm -lvml [ソースファイル名] -o [実行ファイル名]
オプションの付け方で計算速度が何倍も違うことがあるので、 CPU構成や計算内容に応じて最適なオプションを探す。

その他のメモ

gnome-panelがおかしくなったとき

パネルに追加したアプレットがなんらかの具合でおかしくなり,パネル自体が 動かなくなった. ~/.gconf/apps/panel/profiles/default/applets のこわれたアプレットの設定を消去したら直った.

リソース

Ubuntu

Ubuntu-ja

Unofficial Ubuntu 5.04 Starter Guide

2ch Linux Beginners: Ubuntu FAQ

Linux Tips


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