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世紀末に思うこと

今世紀も終わりに近づこうとしているが、西暦2000年はまだ今世紀である。 2001年から21世紀である。この数えかたに違和感を感じるのは私だけではある まい。Web カウンタでも、20000番をゲットすれば名前を載せてもらえること があるが、20001番をゲットしても名前を載せてもらえない。だいたい、1900 年代が20世紀というのはおかしい。これらはすべてかぞえ年、1からなんでも かぞえてしまうのが間違いのもとである。西暦1年から100年までが1世紀であ るため、この数えかたでは1900年代が20世紀になってしまい、また、2001年と いう中途半端な年から21世紀になってしまうのである。西暦1年の前年は紀元 前1年であり、1 - 1 = -1 という間違った算数を使っている。しかるに、暦に はゼロの概念がない。

暦にゼロの概念がないのに、時間の方にはあるのである。3時0分35秒のように。 でも、暦の方は、3月0日などというものはないのである。時間も暦も、時間を 表す単位である。これではなんとも時間の単位に一貫性がないではないか。し かも、日にちの数えかたも変である。一年が12ヶ月に分かれているのはいいの だが、1ヶ月の長さに一貫性がないのはどうしたものだろうか。毎月末になる と、今月は30日までだったか、31日までだったか、しまった、2月は28日まで しかないのを忘れていた、という事態に陥るのである。

カレンダーにもゼロを導入して、時計と同じ方式にすればどうだろうか。0月0 日からはじまり、0月29日の次は1月0日。毎月29日の次は月が繰り上がり、0日 になるのである。これでは11月29日まで360日しかないので、季節がどんどん ずれる。これを潔しとしなければ、太陰暦のように閏月を6年に一度入れれば よい。または、5日しかない月、12月0日から4日を毎年入れておくのはどうだ ろうか。閏年等は現行の暦に従っておこう。

ついでに、世紀の数えかたも改めておこう。来世紀も20世紀と呼ぶことにして、 20世紀は2099年までということにしよう。これで西暦の上2桁と世紀が一致す るので、わかりやすい。ただし、これまで1901年以降を20世紀と呼んでいたの で、来世紀は移行措置として、新20世紀と呼ぶことにする。これで、世紀の名 前が変わっていないのだが、新しい世紀を迎える気分は残るのでよいのではな いだろうか。

一週間が7日という中途半端な長さなのもいかがなものだろうか。このせいで、 日にちと曜日という2通りの数えかたを余儀なくされて、ややこしくて仕方が ない。1ヶ月が30日に固定されていれば、一週間を6日にしてしまうことによ り、毎月決まった日が同じ曜日になる。そこで、ブルーマンデーなどと言われ て嫌われている月曜日にはいなくなってもらうことにして、毎月、0日を日曜 日、1日を火曜日、2日を水曜日、3日を木曜日、4日を金曜日、5日を土曜日、6 日を日曜日、以下同様にして、29日を土曜日としておけばよい。これで、日に ちを確認するのに、何日の何曜日などと2通りの呼び名でもってしなくてもよ く、何日と言えば自動的に曜日もわかるようになるので、すっきりした。12月 0日から4日は一週間に満たないが、この月はおまけみたいなものなので、いな くなった月曜日と、他の惑星にも出てきてもらって、天王曜日、海王曜日、冥 王曜日、またことのほか人気の高いハレー彗星にも登場してもらい、ハレー曜 日としておく。なかなか cool な曜日たちではないだろうか。

この暦の唯一の欠点は、クリスマスがなくなってしまうことである。したがっ て、キリスト教圏の人びとの猛反対が予想される。


Takahiko Matsubara
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