例えば、64種類のDNA暗号について。著者によると、この64という数字は、8 ×8=64であることが重要だという。すると、オセロやチェスの盤面が8×8 である、また、8×8のミニ囲碁ができるということ から、ゲーム理論がDNAの秘密を解く手がかりになる のではないか、という深遠な結論が導きだされる。
また、著者は数式をも自在に操る。運動エネルギーの式 E = 1/2 m v^2 にv = √2・c を代入すると アインシュタインの式 E = m c^2 になるという 型破りな数式変形、いや、重大な発見が報告される。 ここから、この宇宙が光速の√2倍で動いているので はないかという憶測が発生するという。さらに、これこそ、ファインマンダ イアグラムでは45°の角度で素粒子が転換すること の原理であろうということを、著者はその類稀なる直観 により見ぬいている。
著者の直観力は、それだけにとどまらず、生物学とエネルギー問題の関係に も及んでいる。太陽の核融合におけるCNO回路はミトコンドリアにおけるク エン酸回路とトポロジカル同相性を持っていること から、これにより常温核融合ができるかもしれない、 という明るい話題を報告している。
これら画期的な科学的推論の数々は我々凡人にはとても理解できるものではな いが、一日も早いフリーエナジーの実現を祈りたいものである。