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観測的宇宙論:参考になるWEBページ

スローンデジタルスカイサーベイ・スカイサーバー(日本語)

これまでで最も野心的な天文学的なサーベイの一般向け紹介ページ。公 開分の実際のデータの取得も可能。全天の1/4にある1億個の星や銀河な どの明るさと位置を調べつくし、さらにその中から100万個以上の銀河やクェー サーの距離をも決める。我々の理論天体物理学研究室 (At 研)はこのプロジェ クトに参加している。私自身も、この観測によって得られるデータにより宇 宙論のモデルを絞りこむという国際共同研究を進めているが、観測的宇宙論 のフロンティアを切り開いている感触が確実にある。研究者向けの専門的な ページは こちら

The 2dF Galaxy Redshift Survey
The 2dF QSO Redshift Survey

上に紹介したスローンサーベイに先行して行われている大規模な銀河、 およびクェーサーの赤方偏移サーベイ。スローンサーベイに比べれば規模は 小さいが、既存のAPMカタログを用いることにより、すばやく大きなサーベ イが可能となった。観測は2002年に完了した。

WMAP

宇宙空間に出て宇宙の背景放射のゆらぎを細かいスケールまで調べつく すプロジェクト。すでに観測が進んでいて、2003年2月に一年目のデータと 解析結果が発表されて話題になった。ここのページの中の universe というペー ジは宇宙論の入門的解説としてよくできていて、一見の価値がある。

SNAP

非常に大きな赤方偏移までのハッブル図を得ることにより、宇宙のダー クエネルギーの性質を調べようという計画を記述したページ。膨大な予算を 必要とするが、現実的に動き出すようである。

PLANCK

WMAPよりもさらに詳しく背景放射ゆらぎを調べるプロジェクト。2007年 に打ち上げられる予定である。

Dark Matter Telescope

重力レンズ専用の望遠鏡を設計し、ダークマターの分布、さらにはダー クエネルギーの性質なども調べようという、ベル研のタイソンらによる計画 を記述したページ。

LAMOST

中国の野心的な銀河サーベイプロジェクト。Large sky-Area Multi-Object Spectroscopic Telescope. 6m超の鏡、4,000本のファイバー により一晩に数万の天体スペクトルを取れるという。これが本当に完成すれ ばSDSSサーベイの10倍以上の規模となり、1000万個の銀河の距離が決まり、 z=0.5までの銀河の3次元地図ができることになる。

Cosmos in a Computer

宇宙論のウェブ・エグジビション。内容豊富。

Ned Wright's Cosmology Tutorial

ネッド・ライトの宇宙論チュートリアル。宇宙のニュースなど。

Takahiko Matsubara
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