宇宙の大規模構造と宇宙論
筑波大学
計算科学研究センター1階
会議室A
2018年度 数理物質科学研究科 物理学専攻 集中講義 (10月9日、11日、12日)
大規模銀河サーベイや宇宙マイクロ波背景放射の観測などが近年飛躍的に進展する中で、伝統的宇宙論パラメータの決定、ダークマターやダークエネルギーの性質への制限、宇宙初期ゆらぎの推定、など宇宙論モデルを絞り込む上で本質的な情報が得られるようになってきた。このような発展は、主として宇宙の非一様成分の観測の進展によるところが大きい。この講義では、まず一般的に非一様宇宙の観測量についての基礎を解説する。次に宇宙の大規模構造に焦点を当て、初期ゆらぎからの進化の力学と観測量の関係について説明し、そこからどのような宇宙論的情報がどのように引き出されるかを解説する。非線形性や統計的性質、バイアスや赤方偏移変形などを含む観測可能量の解析的計算技術に関するトピックなどについても触れる。
連絡事項:
時間割:
- 10/09(火):
- 10:00〜12:00, 13:30〜17:00
- 10/10(水):
- 10:00〜12:00, 13:30〜17:00
- 10/11(木):
- 10:00〜12:00, 13:30〜17:00
参考書
- 1)「現代宇宙論ー時空と物質の共進化」
- 松原隆彦(東京大学出版会)
- 2)「宇宙論の物理 上・下」
- 松原隆彦(東京大学出版会)
- 3)「大規模構造の宇宙論」
- 松原隆彦(共立出版)
Takahiko Matsubara
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