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目次
索引
次に,天体の見かけのサイズがRW計量のもとでどう見えるか調べてみる.天体
の視線方向に垂直なサイズを
とし,見かけの角度を
とする.
ここで角度
は十分小さいものとする.すると,静止ユークリッ
ド空間では,
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(B.7.58) |
が成り立つが,RW計量ではこれに変更が加わる.RW計量において,
とおくことにより,視線に垂直な方向に実距離
だけ離れた2点
A, Bを考えれば,
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(B.7.59) |
となる.つまり,見かけの角度は
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(B.7.60) |
である.
ここで,あたかも静止ユークリッド空間であるかのようにして見かけの角度か
ら見積もった距離
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(B.7.61) |
を角径距離(angular diameter distance)という.光度距離との
間には
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(B.7.62) |
の関係があり,赤方偏移によるテイラー展開は
![$\displaystyle d_{\rm A} = \frac{c}{H_0} \left[ z - \frac12 (3 + q_0) z^2 + {\cal O}(z^3) \right]$](img213.png) |
(B.7.63) |
となる.
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